早期解決を望んだ千賀ノ浦親方 “新弟子”貴ノ岩の提訴取り下げに「本当に良かった」

[ 2018年10月30日 21:02 ]

千賀ノ浦親方
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 元横綱・日馬富士の暴行事件を巡り、被害者の幕内・貴ノ岩(28=千賀ノ浦部屋)が慰謝料など約2413万円の損害賠償を求めた民事訴訟で、貴ノ岩側が30日、急きょ提訴を取り下げた。理由について文書で「裁判を起こしてから、母国モンゴルでは私に対する想像を超える強烈なバッシングが始まり、私の家族もモンゴルで非常につらい目に遭った」などと説明した。

 この日早朝、弟子の貴ノ岩から報告を受けた千賀ノ浦親方(元小結・隆三杉)は「本当に良かった」と安どした。提訴が明らかになったのは、旧貴乃花部屋から移籍した直後で、この問題を引き継いでいなかったとこともあり、報道が出た当初は「全然聞いていない」と目を白黒させた。その後、事情を把握すると弟子を心配して早期解決を望んでいた。

 貴ノ岩を含む旧貴乃花部屋の力士らを受け入れ、九州場所(11月11日初日、福岡国際センター)に臨む稽古初日に朗報が届いた。望ましい形で“新生”千賀ノ浦部屋を迎えることができ、「早く解決してくれて良かったです。これで(貴ノ岩も)相撲に集中できますから」と心から喜んだ。

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2018年10月30日のニュース