元貴乃花親方に出馬打診!来年7月参院選 本人は「引退報告で来ただけ」

[ 2018年10月5日 05:30 ]

議員会館で取材に笑顔で応じる元貴乃花親方
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 日本相撲協会を1日付で退職した大相撲の元貴乃花親方(元横綱)の花田光司氏(46)が4日、東京・永田町の議員会館を訪れ元文部科学相の馳浩衆院議員(57)と面会した。会談後、元貴乃花親方は「引退報告で来ただけ」と説明。ただ、スポニチ本紙の取材では、馳氏が来年7月予定の参院選への出馬を打診。本人次第で自民党は正式に出馬要請する構えで、希代の名横綱が政界に転身するか注目される。

 突然の引退により参院選出馬が取り沙汰されていた元貴乃花が永田町に現れた。「本当に出馬か!?」と現場は騒然となった。

 約1時間にも及ぶ馳氏との面会後、報道陣に囲まれ「以前からお世話になっていたので、引退しましたというご報告で来ました。“大変だったね”とねぎらっていただいた」と話した。その表情は9月25日に行った引退会見での険しい表情から一変。報道陣に終始柔和な笑顔を向けた。

 正式な引退からわずか3日後に起きた永田町電撃訪問。報道陣からはリアリティーを増した政界転身へ「来年の参院選に出馬する可能性は?」「馳氏から出馬の要請は?」など次々と質問が飛んだ。元貴乃花親方は「今日は本当に先生に引退の報告で来させていただきましたので。次に何の仕事をするかとか、まだ余裕がなくて」とほほ笑んでみせた。

 議員会館を離れた元貴乃花親方は本紙の取材に改めて「これから何をやるかも決まっていません。(親方を)引退したばかりで、これから自由にできたらいいなと思っているところです」と出馬を否定。ただ気になるのは、議員会館では長い1時間の面会。政界関係者は「ただの引退報告にしては長すぎる」と語った。実際、相撲関係者は本紙に「実は面会で馳氏から“(参院選に)出てみたらどう?”というような話がありました」と話した。その際に元貴乃花親方は「自分はいけませんから」と恐れ多そうに返答したという。

 元貴乃花親方と馳氏は10年ほど前、知人を介して知り合いプライベートでも食事に行く仲。引退が決まった後、馳氏は自身のブログで「これからどうするんだろう?」と動向を心配していた。

 自民党にとって爆発的な知名度がある元貴乃花親方は喉から手が出るほど参院選候補として欲しい存在。参院選は「非拘束名簿式」で個人名による得票が政党の得票になるため「貴乃花」と書けば全て自民票になる。早くも永田町では前回の参院選を例に挙げ「あの今井絵理子議員でも31万票獲得したのだから貴乃花なら60万票は軽く超える」との声が出るほど。今後自民党の正式要請を受け、もし出馬することがあれば近年まれに見る大注目の選挙戦となるのは間違いない。

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2018年10月5日のニュース