羽生結弦 緊張の今季初戦 右足首は良好「プログラムとしてはまとめきれた」

[ 2018年9月22日 08:42 ]

フィギュアスケート オータム・クラシック第2日 ( 2018年9月21日    カナダ・オークビル )

オータムクラシック第2日男子SP、青を基調とした衣装で滑る羽生結弦(撮影・小海途 良幹)
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 フィギュアスケート男子で五輪2連覇の羽生結弦(23=ANA)は21日(日本時間22日)、平昌冬季五輪以来初の実戦となるオータム・クラシックの男子ショートプログラム(SP)に臨み97・74点で首位に立った。

 ブルーを基調とした衣装を身にまとい、幼いころから憧れていた元全米王者のジョニー・ウィアー氏(34)がフリーで使用した「秋によせて」に合わせて舞った。「とにかく今回の試合のコンセプトは1つ1つを感じながらというところがテーマだった」。最初の4回転サルコーを決めて順調に滑り出すと、4回転トーループ―3回転トーループの連続ジャンプではやや乱れたものの着氷。「一発目のジャンプで詰まってしまって…」。最後は美しいステップを見せて貫禄の首位発進した。

 今季初戦の演技後、羽生は「あー、という感じ」と苦笑い。「まだ、緊張する。(0点だった)スピンにも表れていたけど、滑り込みきれていない。サルコーとトゥーループの4回転工程は、ある意味、長くやっているといえるぐらいだけど、ミスが出てしまうのは修正しないといけない」と反省する一方、「プログラムとしてはまとめきることはできた」と収穫も口にした。「シーズンオフ挟んでの初戦は誰しもが緊張するし、いつも感じる通りに不安感もあった。それはけがからということではなくて、新しいプログラムだったり、そういうところに起因している」と説明。「けがをおしてというわけではなく、ちゃんとケアしながら足首の状態を良くしながら、こうやってシーズン・インに臨めたのは良かった」と手応えをつかんだ様子だった。

 22日(同23日)のフリーは「Origin」で、こちらも羽生が尊敬するエフゲニー・プルシェンコ氏(35)の伝説的なプログラム「ニジンスキーに捧ぐ」で使用された曲をアレンジしたものとなる。 「明日も同じ緊張感はあると思う。とにかく今日久しぶりの試合でジャンプを跳んだり、スピンをやることを味わうことができたのが、明日につながればいい」と前を向いた。

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2018年9月22日のニュース