錦織の動きを鈍らせたメンタル面の疲労「自分のテニスがよみがえってくる気配がなかった」

[ 2018年9月8日 11:51 ]

がっくりと肩を落とす錦織(AP)
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 錦織は天敵のジョコビッチに14連敗を喫し、4年ぶりの決勝の舞台にもあと一歩届かなかった。これが今大会6試合目。「やっぱり4大大会で決勝に行ったり、優勝するには体力がいる。メンタル的にも疲労がくるので、そういう強さがないといけない」と歴戦の相手に自分に足りないものを痛感させられた。

 「足が動かず体も使えてないからミスが出る。自分が彼のレベルについていけなかった」。フルセットを戦い抜いた準々決勝のチリッチ戦の影響などもあったのか、出だしから動きが重かった。錦織の言うメンタル面の疲れも上乗せされ、ジョコビッチの精度を吹き飛ばすような積極的なプレーを見せられなかった。

 唯一チャンスがあったとすれば第2セットの序盤だった。第1ゲームは15分近く費やしてキープに成功。続く第2ゲームでは2本のブレークポイントを握った。だが、このチャンスも自分のミスであっさりと逃した。ジョコビッチのサービスゲームで3ポイント以上奪えたのは、このゲームと最終ゲームのみ。「試そうと思ったことをことごとく封じられて鋭い球が飛んできた」と試合が進むにつれて一層気持ちも体も沈んでいき、「自分のテニスがよみがえってくる気配がなかった」とエネルギーを使い果たして敗れ去った。

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