羽生の新フリーはプルシェンコの伝説曲「自分の原点に返って滑りたい」

[ 2018年8月31日 06:00 ]

<羽生結弦公開練習>フリーの新プログラムをパートに分けて練習する羽生結弦(撮影・長久保豊)
Photo By スポニチ

 フィギュアスケート男子の五輪2大会連続金メダリスト、羽生結弦(23=ANA)は30日、拠点のカナダ・トロントで練習を公開し、今季の新プログラムの使用曲を発表した。

 フリーはエフゲニー・プルシェンコ(ロシア)の伝説的なプログラム「ニジンスキーに捧ぐ」をアレンジした曲で「Origin(オリジン)」と名付けた。ショートプログラム(SP)はジョニー・ウィアー(米国)がフリーで使った曲「秋によせて」を選んだ。

 平昌五輪後、右足首のケガで約1カ月スケートができない時期に熟考し、昔から尊敬する2人のスケーターの代表曲を選択。「勝つ、負けるに固執しすぎることなく、自分のために滑っていいいのかなと思った。(幼い頃には)プルシェンコさんやウィアーさんの演技を見て、真似たり、楽しんでいた。自分の原点に返って滑りたい」と説明した。

 かつて「ニジンスキーに捧ぐ」で満点を連発したプルシェンコには4月のアイスショーで会った際に許可を得て「頑張ってね」と激励されたという。羽生は「プルシェンコさんの『ニジンスキーに捧ぐ』は素晴らしいプログラムで消えることはないと思う。それとは別に、自分のプログラムとして完成させたい」と意欲を語った。

 今季初戦はオータム・クラシック(9月20〜22日、カナダ・オークビル)。GPシリーズは第3戦のフィンランド大会(11月2〜4日、ヘルシンキ)、第5戦ロシア杯(11月16〜18日、モスクワ)に出場予定。

続きを表示

この記事のフォト

2018年8月31日のニュース