逸ノ城 名古屋場所で元気がなかった理由「今までは饅頭やめていたけど…」

[ 2018年8月2日 15:02 ]

大相撲名古屋場所14日目、逸ノ城(左)が引き落としで豪栄道を破る
Photo By 共同

 西関脇・御嶽海(25)が初優勝を果たすなど新時代の到来を予感させた大相撲名古屋場所。その千秋楽で、ようやく勝ち越しを決めた東関脇の告白に衝撃を受けた。

 力士の場所入りを待つファンが熱中症で倒れ、救急搬送されることが続いた序盤。暑さからなのか、“モンゴルの怪物”と呼ばれる逸ノ城(25)もまた元気がなかった。9日目を終えて3勝6敗。土俵上だけではない、支度部屋でも、どことなく覇気がないように感じた。

 そこまで、その理由について「暑い」としか言わなかった関取だが、勝ち越しを決めた千秋楽にようやく事情を明かしてくれた。「場所前に食べ物をセーブできなかったっす。今はたぶん230キロあると思います」。

 先場所までは215キロ。ベスト体重を維持して今年の春場所には15年名古屋場所以来となる三役まで上り詰めた。もちろん目標はまだ上にあり、意識も高い、はずだったが、甘〜い誘惑にどうしても勝てなかった。「今までは饅頭やめていたけど、今回はいいかなと思ったんです。そんな食べてないですけど、太りやすいんで。あと、白いご飯も…」。

 一時はジャムパン断ちするなど減量に取り組み、200キロを切って動きが軽快になったこともある。そこから増量して再び三役に返り咲き。ついにベスト体重にたどり着き、さあここからというところで、つい禁断のスイーツに手が伸びてしまった。

 「やっぱりダメですね。ダメだったのを次にそうならないようにしないといけないです」。巡業中にはファンからご当地グルメをプレゼントされることも少なくない。その中にはもちろん甘い物もあるだろう。同世代のライバルは秋場所、大関獲り。逸ノ城の負けられない戦いはもう始まっている。

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