米ミルウォーキー市警察が謝罪 NBAバックスの新人ブラウンに対してスタンガンを使用

[ 2018年5月24日 10:53 ]

ブラウンが身柄を拘束された時の模様(AP)
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 米ミルウォーキー警察のアルフォンソ・モラレス署長は23日、「内部調査の結果、捜査員に不適切な行為があった。そしてすでに懲戒処分を科した。このように事態がエスカレートしたことに対して申し訳ないと思う」と語り、NBAバックスの新人スターリング・ブラウン(23)に対して謝罪の意を示した。

 事件が起こったのは今年1月26日の午前2時。ブラウンは身障者用の駐車スペースに自分の車を止めていたが、巡回中の警察官に呼び止められ、免許証の提示を求められた。ブラウンは警察官が自分に体に触れたために「触るな」と語ったが、直後に警察官は態度を硬化させ、結局4人の警察官がブラウンを地面に押さえつけた。

 ブラウンは「彼らは自分を恫喝し、理由もなくスタンガンを使用した。誰に対してもやってはいけないことだ」と証言。モラレス署長は事件発生時には現職ではなかったが、内部調査を行って、前日には自らユーチューブに捜査時に撮影された映像を投稿して警察側の非を認めていた。

 ブラウンは結局、略式起訴さえもされておらず、結果的に“無実の人間”に対してスタンガンが使用された形。スタンガン使用の場面は映像にはなかったが、アフリカ系アメリカンに対する警察の行き過ぎた行為は社会問題となっており、今回はNBAの現役選手への行為とあって全米のメディアがこの一件をトップ扱いのニュースとして報じた。

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