異例 大会中に統一「コリア」結成 試合せずにメダル確定

[ 2018年5月4日 05:30 ]

卓球世界選手権団体戦第5日 ( 2018年5月3日    スウェーデン・ハルムスタード )

笑顔の韓国と北朝鮮の選手
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 準々決勝を戦うはずだった韓国と北朝鮮は会場に入場したが、メダルを懸けて争う一戦は実施されなかった。場内には合同チーム結成がアナウンスされ、両国の選手は記念撮影してコートを去った。

 2日の決勝トーナメント1回戦で北朝鮮がロシアを下した後、両国から国際卓球連盟(ITTF)に合同チーム結成の申し入れがあった。韓国の梁夏銀は「とても驚いたけど、とてもうれしい」と話し、北朝鮮のキム・ソンイは「信じられない。力を合わせて頑張りたい」と準決勝を見据えた。チーム名は「コリア」となった。

 南北首脳会談の「板門店宣言」を受け、南北融和の流れが加速した形だ。大会期間中、しかもメダルが懸かるラウンドまで進んでからの合同チーム結成は異例中の異例。ITTFのトーマス・ワイカート会長は記者会見で「ルールは尊重する。そしてルールは変わる。これが答えです。これはルール以上のもので、平和へのサインだ」と話した。

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2018年5月4日のニュース