大坂 代表ホームデビュー戦快勝、サーブ好調に「楽しかった」

[ 2018年4月22日 05:30 ]

女子テニス 国別対抗戦フェド杯ワールドグループ2部入れ替え戦第1日   日本―英国 ( 2018年4月21日    兵庫・ブルボンビーンズドーム )

強烈なサーブを放つ大坂
Photo By スポニチ

 シングルス2試合が行われ、世界ランク22位の大坂なおみ(20=日清食品)が、日本代表としてのホームデビュー戦を白星で飾った。世界77位のヘザー・ワトソン(26)に6―2、6―3で快勝し、昨年2月のデビュー戦から代表では負けなしの5連勝となった。第2試合で奈良くるみ(26=安藤証券)が世界23位のジョアンナ・コンタ(27)に敗れて1勝1敗。22日はシングルス2試合とダブルス1試合が予定されている。

 ドン!ドン!ドン!と場内に太い音が鳴り響いた。ホーム開催の国別対抗戦ならではの雰囲気。「太鼓の応援は初めて。大きなボードも掲げてくれて楽しかった」と初めての鳴り物応援を大坂はコート上で満喫した。

 第1セットは第1サーブが入った場合の得点率が100%をマークした。第3ゲームでブレークのピンチを迎えてもエース2本を含む好サーブ連発で切り抜けた。第2セット第1ゲームでも15―40の場面から緩急をつけたサーブで4連続ポイント。「サーブが私を助けてくれた」とサービスエース11本の数字以上に大きな決め手となった。昨年2月に代表デビューは果たしたが、ホームお目見えはこれが初めて。「ベンチを見て監督、コーチのサポートがあることがうれしかった」とチームの一体感にも背中を押された。

 3月のBNPパリバ・オープンで並み居る強豪を退けてツアー初優勝を飾り、周囲の見る目も環境も大きく変わった。直前のツアー大会では「朝、起きたときから落ち込んでいた」と話すなど変化に戸惑う精神的なもろさものぞかせていたが、この日はすっきりとした笑顔。「優勝後は全ての流れが速すぎて、家族とゆっくり過ごせなかった。家族と一緒に休めたし、今は大丈夫」と北海道から応援に駆けつけた祖父母にも雄姿を見せられた。

 フェド杯デビュー戦から負けなしの5連勝は、沢松和子の7連勝に次ぐ記録でもある。土橋登志久監督は「エース対決でアドバンテージを取ることが一番重要」と過去3戦全敗のコンタからも勝利を期待。14年以来の2部昇格に向け、エースとしての真価が問われる。

続きを表示

この記事のフォト

2018年4月22日のニュース