錦織4強 チリッチ撃破、フルセット制した「いい集中できた」

[ 2018年4月21日 05:30 ]

男子テニス マスターズ・モンテカルロ大会 ( 2018年4月20日    モナコ・モンテカルロ )

準決勝進出を決め喜ぶ錦織(AP)
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 シングルス準々決勝で世界ランキング36位の錦織圭(28=日清食品)は同3位で第2シードのマリン・チリッチ(29=クロアチア)に6―4、6―7、6―3で勝ち、4強に進出した。前日の3回戦は同62位のアンドレアス・セッピ(イタリア)に快勝。全仏オープンを見据えた今季初のクレーコートの大会で、一気にギアを上げてきた。

 過去7勝6敗とはいえ、最近3連敗だったチリッチとの準々決勝は死闘となった。錦織は第1セットを6―4で奪うと、第2セットはタイブレークの末、6―7で落としファイナルに突入。第8ゲームでブレークに成功すると、一気に6―3で決着をつけた。14年の全米決勝で苦杯を喫した身長1メートル98のビッグサーバーとの3時間におよぶ戦いを終え、小刻みにガッツポーズを繰り返した。

 前日は1―1で迎えた最終セットで「攻めるモードに体がなっていた。大事なところで思い切りのいいプレーができたのは良かった」と話した。モンテカルロはイタリアにも近く、会場はセッピへの声援一色。一時は主導権を相手に明け渡したかに見えたが、勝負どころで踏ん張り、競り合いを制した。

 例年ならバルセロナ・オープンからクレー大会に臨むが、今季は前倒ししてマスターズ・モンテカルロ大会に出場。「日程的にはタフになるけど、なるべく試合数をこなす」と狙いを説明した。5月27日開幕の全仏オープンまで残り1カ月余り。不安視される右手首は「きついですけど、なんとか大丈夫」という状態だ。完全復活を目指す日本のエースは、着実に進んでいる。

 ▼錦織 長い試合で集中するのが大変だったけど、最後の2ゲームはいい集中ができた。

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