松山 遠すぎる14差「残念ですね」

[ 2018年4月9日 05:30 ]

マスターズ第3日 ( 2018年4月7日    米ジョージア州オーガスタ オーガスタ・ナショナルGC 7435ヤード、パー72 )

ホールアウトしパターを投げる松山(共同)
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 18位から出た松山英樹(26=LEXUS)は、3バーディー、3ボギーの72でスコアを伸ばせなかった。通算イーブンパーの21位は、首位のパトリック・リード(27=米国)とは14打差。7度目の出場となるマスターズだが、3日目終了時で過去ワーストとなる大差をつけられた。小平智(28=Admiral)は71で回って同じく21位。2イーグルをマークするなど67で回ったパトリック・リード(27=米国)が通算14アンダーで首位を守った。

コースのあちこちで大きな歓声がとどろいた。スコアが大きく変動するムービングデーの3日目。しかし松山は有力選手がひしめく輪の中に入れなかった。「今日5、6アンダーで回っていれば面白い位置にいけたけど、まあ残念ですね」と絶望的な14打差に敗戦ムードを漂わせた。

 雨が降ったことでグリーンが止まりやすくなり、ピン位置もチャージを演出していた。だが2日目までと同様に、ショットで十分なチャンスにつけられず、惜しいパットが続くもどかしい展開。12番でも7メートルのバーディーパットがボール1つ分左に外れ、思わずしゃがみ込んで悔しがった。

 15番パー5では2打目がピンに一直線に向かい、6メートルに2オンしてバーディー。続く16番パー3でも1・5メートルにつける鋭いアイアンショットを見せた。それも「15、16番だけですね」と長続きせず、ビッグスコアの予感は「ないです」と言うしかなかった。

 3日目を終えて首位と14打差をつけられるのはマスターズでは自己ワースト。メジャーを通じても14年全英オープンの16打に次ぐ数字だ。バーディーも少なく、踏ん張ることはできても追い上げるには十分ではない。前日には2月上旬に発症した左手痛が再発。「あまり気にしていなかった」と話したが、約1カ月のブランクを経て今大会は復帰3戦目。「いろいろ考えることはあるが、うまくいかなかった」と導火線は湿ったまま、トップの背中ははるかかなたに遠のいた。

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2018年4月9日のニュース