松山29位発進、パット苦闘 最後バーディーで「やっと開幕」

[ 2018年4月7日 05:30 ]

マスターズ第1日 ( 2018年4月5日    米ジョージア州オーガスタ オーガスタ・ナショナルGC=7435ヤード、パー72 )

マスターズ第1日 7番で厳しい表情を見せる松山
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 日本男子初のメジャー制覇を狙う松山英樹(26=LEXUS)は1オーバーの29位発進となった。フェアウエーキープ率は全体で1位だったが、アイアンショットやパットに四苦八苦。ダブルボギーを叩いた上、オーガスタでは自己最少タイの1バーディーにとどまり、首位のジョーダン・スピース(24=米国)とは7打差がついた。3年ぶり出場のタイガー・ウッズ(42=米国)も29位だった。

 開幕2日前に語っていた「最悪」の状態は脱したようだった。松山がフェアウエーを外したのは8番だけで、キープ率は92・86%でトップタイ。「ティーショットがフェアウエーにいってくれているのは収穫」と評価できる部分があっただけでも、全てにダメ出ししていた練習日より確実に上向いていた。

 ただしまだ「それ以外は全然駄目」。最大の武器であるアイアンの切れ味は「求めている半分以下」と精度の低さを嘆いた。パーオンしてもチャンスと言える距離ではなく、2番パー5でも残り225ヤードからピンとは真逆のグリーン右端に2オン。30メートルを残してあえなく3パットした。

 我慢のゴルフを続けていた松山だったが、14番パー4でパー行進が崩れた。フェアウエーから引っかけてグリーン左奥に大オーバー。ボールはギャラリーの買い物袋に転がり込み、アプローチも寄らずにダブルボギーを叩いた。

 パトロンの歓声も聞くことができないまま、どうにも重苦しいラウンド。静けさの中で眠り続けていたアイアンショットがようやく目を覚ましたのは最終18番だった。残り167ヤードから2打目をピン奥3メートルにつけ、ようやく今大会初バーディーを奪った。オーガスタで1バーディーのラウンドは昨年の初日、12年最終日以来の少なさだった。

 過去の優勝者で、第1ラウンドで最も離されたのが1990年のニック・ファルド(英国)と2005年のウッズで、7打差。最後の一打で踏みとどまった。「バーディーが来て、やっと開幕だなと思った」と少し遅れた“開幕”からの反転攻勢を誓った。

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