小関 男子100平、みそぎ5連覇 暴力行為で謹慎から再出発

[ 2018年4月5日 05:30 ]

競泳日本選手権第2日 ( 2018年4月4日    東京辰巳国際水泳場 )

競泳日本選手権水泳男子100メートル平泳ぎ決勝、力泳し優勝した小関
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 今夏のパンパシフィック選手権(辰巳)とアジア大会(ジャカルタ)の代表選考会を兼ねて行われ、男子100メートル平泳ぎ決勝で小関也朱篤(26=ミキハウス)が59秒30で優勝し、5連覇を達成。暴力問題で3カ月謹慎していたみそぎの一戦を勝利で飾った。女子100メートルバタフライ決勝では池江璃花子(17=ルネサンス亀戸)が前日記録した日本記録を0秒20更新する56秒38で3連覇。ともに標準記録を突破しており、代表に決まった。 

 再出発の1勝は日本記録更新とまではいかなかったが、5連覇で第一人者としての存在感を示した。「いろいろお騒がせしてしまった。全て背負って泳いだ結果で、まだ足りない部分もある」と笑顔はなかった。

 昨年の日本代表合宿で後輩選手に暴力を振るい、今年1月から約3カ月、所属先から対外試合出場禁止処分を受けた。問題発覚後は1週間ほど落ち込んだ時期もあったというが「起こしてしまった不祥事を真摯(しんし)に受け止め、反省しながらトレーニングをしてきた」と話す通り、3日の準決勝は日本記録まで0秒06というタイムで周囲の雑音をかき消した。

 「ここで記録を出さないと終わりという気持ちだった」。背水の陣で挑んだ小関は決勝の前半を日本記録まで0秒01のタイムで折り返したが、後半に失速。北島康介の日本記録まで0秒40差の59秒30でフィニッシュすると「記録を狙いすぎた」と胸の内を明かした。

 今大会は100メートル平泳ぎのほか50メートル、200メートルの3レースに出場する。小関は3冠と出場3レース全てで日本記録で優勝するという目標を掲げた。日本記録はお預けとなったが「結果と記録で恩返ししたい、そこを見せていかないといけない」と力強く話した。

 ▽代表選考方法 個人種目(五輪実施)は日本水泳連盟の定める派遣標準記録(過去4年間の1国2人の世界ランキング20位)を突破した上位2人をパンパシフィック選手権(8月、辰巳)、アジア大会(8月、ジャカルタ)の代表に選出する。5月のジャパン・オープン(辰巳)も追加選考大会となる。

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