パンダとギネスに見た川内優輝の地元愛

[ 2018年4月5日 10:00 ]

川内優輝
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 時速20キロに近いスピードで、パンダが駆けていた…と思ったら、公務員ランナーだった。3月25日の久喜マラソン、ゲスト参加した川内優輝はパンダの着ぐるみに身を包み、2番目にゴール。「前半は体が動いたけど、後半は汗を吸って重くなってきつかった」と楽しそうに笑っていた。

 川内の地元、埼玉県久喜市での久喜マラソンは今年で3回目。16年はスーツ、17年は中学時代のユニホームで出場した。今年はSNS上の自身の応援プロジェクトで仮装案を募った。もっとも票が多かったのは「裸足」だったが、ケガのリスクを考えて断念。次点だった「パンダの着ぐるみ」をネットショッピングで購入したという。

 洋の東西を問わず走りまくる公務員ランナーだが、地元のこの大会には思い入れがある。母の美加さん、2人の弟・鮮輝さん、鴻輝さんと家族で出場。レースを盛り上げるため仮装で疾走した後は、ファンサービスに時間を割く。長蛇の列にも嫌な顔を見せずパンダのまま写真撮影、握手に応じる姿があった。

 久喜マラソンはハーフだったが、川内はフルマラソンでの2時間20分以内の完走数が78度になったことでギネス世界記録に認定され、レース後に認定証が授与された。13年、福岡国際で2時間9分5秒、防府読売で2時間9分15秒と中13日で2時間10分切りの「サブ10」を2回達成した際、ギネス世界記録へ申請したが認められなかった経験がある。

 今回はギネス側から世界記録認定の連絡があり、認定証授与を久喜マラソンのレース後に選んだ。「地元と関係ないところでもらうのもどうかなと思ったし、地元の人と喜びを分かち合った方がいいと思った」。ギネスの裏にも、川内の地元愛が隠されていた。(杉本 亮輔)

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2018年4月5日のニュース