松山 初観戦の愛娘に勇姿、毎日会い英気 5日開幕マスターズ

[ 2018年4月5日 05:30 ]

マスターズ練習ラウンドの12番で写真撮影する宮里優(左)と松山(右)
Photo By 共同

 ゴルフの祭典マスターズは5日に米ジョージア州のオーガスタ・ナショナルGCで開幕する。7度目の出場となる松山英樹(26=LEXUS)は3、4日に宮里優作(37=フリー)とラウンドし最終調整した。左手のケガから復帰3戦目。ゴルフの状態については厳しい自己評価を口にしたが、愛娘も初観戦に訪れている今大会で悲願のメジャー初制覇を狙う。

 開幕に向けてボルテージ高まるオーガスタにあって、松山のテンションだけがまだ低空飛行のようだ。3日のラウンドでも左右に散らばるショットに不満げな表情を繰り返した。

 調子は?

「最悪です」

 どこが?

「全部です」

 間髪入れずに答える姿がその状態を物語っていた。7度目のマスターズ、そして優勝を逃して、涙した昨年8月の全米プロ以来のメジャーでもある。

 先月30日から練習ラウンドを開始したが「良くなったり、悪くなったりの繰り返し。この2日はずっと悪い」。練習場では悪くないのにコースに出ると乱調に陥る。おかげで打開策も見つけあぐねている。この日の18ホールも「ただ回っただけという感じ」と収穫は少なかった。

 16番パー3では宮里優との同時水切りショットでパトロンを沸かせた。「練習日からこれだけ観客の入る試合はない。そういうところで他の大会との違いを感じる」と祭典の特別な雰囲気は味わっている。加えてこの日は昨年1月に結婚した芽緯夫人(24)が、同7月に生まれた長女・叶夏(かんな)ちゃんを連れて来場。松山と同じ東北福祉大ゴルフ部出身の芽緯夫人は「凄くきれいなゴルフ場。凄く楽しんでいます」と初めてのオーガスタに感激していた。

 芽緯夫人が米国での試合を観戦するのが初めてなら、叶夏ちゃんは試合会場に来るのも初めてだという。宿舎は妻子と別々だが、毎日会うことで英気は養える。厳しい自己評価も松山にとっては普段通りとも言えるもの。「ベストな状態でいけるようにしたい」とあくまで優勝を見据えた。

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