貴乃花親方 2階級下の「年寄」へ降格 最下位の階級に

[ 2018年3月29日 16:02 ]

理事会に出席するため国技館に入る貴乃花親方
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 日本相撲協会は29日、東京・両国国技館で理事会を開き、元横綱・日馬富士(33=本名ダワーニャム・ビャンバドルジ)による弟子の十両・貴ノ岩(28=貴乃花部屋)への傷害事件以降、協会に反発する言動を続けた貴乃花親方(45=元横綱)を現在の「委員」から2階級下の「年寄」への降格を決めた。貴乃花親方は、春場所中に付け人に暴力をふるった弟子の十両・貴公俊(20=貴乃花部屋)に対する監督責任も処分の対象となった。貴公俊は1場所出場停止。

 「年寄」は定年後の再雇用者である参与を除いて最下位の階級。貴乃花親方は28日に、全親方対象の臨時年寄総会で一連の行動などを説明して全面的に謝罪。その後の会見で「(処分は)厳粛に受け止める」と話していたように、この日の理事会で異論は口にしなかったもよう。理事会に出席したある親方は「謝罪していた」と話している。

 元日馬富士の傷害事件に絡み、貴乃花親方は相撲協会への報告義務を怠ったなどとして、1月4日の理事会で「理事」から「役員待遇委員」へ2階級降格となった。2月の理事候補選は貴乃花一門の後押しを受けないまま出馬して落選。慣例で、前日発表された職務分掌では「委員」になっていた。そこからさらに2階級降格。この2カ月あまりで5階級降格となった。

 付け人に暴行をふるった後は謹慎のため春場所を途中休場した貴公俊は1場所の出場停止処分が科された。幕下に転落することが確実な夏場所は全休となり、名古屋場所は幕下下位か三段目からの復帰となるもようだ。

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