【岡崎真の目】宇野 SPは体力的に余裕、少し回りすぎた感じ

[ 2018年3月24日 11:00 ]

フィギュア世界選手権第2日・男子SP ( 2018年3月22日    イタリア・ミラノ )

SP5位スタートの宇野
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 宇野は足の状態を考えて難易度を落として臨んだものの、一番簡単なはずの3回転の連続ジャンプで失敗したのは残念だった。3回転サルコーとトーループはフリーの最後の連続ジャンプと同じだが、フリーでは疲れが出てきた時にポンポンとリズムで跳ぶのに対し、今回はSPでまだ体力的に余裕があったので、力の入れ加減が難しかったのだろう。第1ジャンプの着氷準備が遅れたため3回転にしては少し回りすぎた感じで、着氷する足が痛めている方の足なので踏ん張りが利かないことも影響したのか、間にターンを入れないと第2ジャンプが跳べないような感じになってしまった。

 ただ、それでも他の要素は高いGOE(出来栄え評価)を得ているし、レベルの取りこぼしもなかった。フリーはジャンプの本数も増えるし、構成がどうなるのか心配はある。もちろん日本の出場枠は大事だが、田中と友野もいるし、無理のない範囲で何とか頑張ってほしいと思う。(ISUテクニカルスペシャリスト、プロコーチ)

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2018年3月24日のニュース