鶴竜8場所ぶり賜杯王手、魁聖との大一番突破「よく反応した」

[ 2018年3月24日 05:30 ]

大相撲春場所13日目 ( 2018年3月23日    エディオンアリーナ大阪 )

大相撲春場所13日目 鶴竜(左)ははたき込みで魁聖を破る
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 鶴竜が一瞬で優勝に王手をかけた。8場所ぶりの対戦となった魁聖戦。立ち合いで左前まわしを取りにいったが、当たった後に相手の頭が下がっていたことを見逃さなかった。即座にはたき、魁聖に両手をつかせた。わずか1秒1。この日の幕内で最短決着となった。

 「相手が低かったので体がよく反応した。(まわしを)取られたくないと思って、低くきたんじゃないですか」。これで初対戦から12戦負けなし。負ければ2敗で並ばれる大一番を難なく突破した。

 初場所と同じ轍(てつ)を踏まなかった。4場所連続休場明けの初場所は11日目の初黒星から4連敗し、優勝を逃した。左足首に負傷を抱え「痛みがきつかった」と集中できない理由があった。今場所は右手の指を痛めているが、不安は感じていない。前夜は「疲れている時は早めに寝ようと思って」と体を休めることを優先。黒星を引きずることなく「また初日の気持ちで」とリフレッシュして土俵に上がれた。

 2敗は消え、3敗が3人となった。3人が全て敗れるか、鶴竜が結びで豪栄道に勝てば、16年九州場所以来、8場所ぶり4度目の優勝が決まる。「平常心。(明日優勝を決めようとか)考えたら駄目」。気負わずに自分の相撲を取り切ることに集中する。

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2018年3月24日のニュース