【岡崎真の目】宮原 フリーでもやるべきことやればメダルに届く

[ 2018年3月23日 10:11 ]

フィギュアスケート世界選手権第1日 ( 2018年3月21日    イタリア・ミラノ )

世界フィギュア 女子SPの宮原の演技(撮影・長久保 豊)
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 宮原は最大の目標だった五輪が終わったばかりで気持ちの面が少し不安だったが、そんな心配は無用だった。

 冒頭の3回転の連続ジャンプは最初のルッツで少し詰まってしまい、次のトーループで高さと流れを十分に出すことができなかった。とっさに第2ジャンプを2回転に回避することもできたはずだが、たとえ回転不足でも3回転に挑戦してランディングした方が得点は高い。3回転に挑んで回転不足に収めることができたのは、練習の時からどんな状態でも第2ジャンプをしっかり付けるという訓練ができているからだろう。演技点も9点台が並んでおり、五輪銅メダルのオズモンドよりも高い。

 大きく崩れないのが彼女の強みなので、フリーでもやるべきことをきちんとやればメダルのチャンスは十分にあると思う。樋口も連続ジャンプでの転倒はあったが、それでも8位につけた。調子も悪くなさそうなので、一つでも上の順位を目指してフリーでも自信を持って滑ってほしい。(ISUテクニカルスペシャリスト、プロコーチ)

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