高木美帆 あくまで謙虚…W杯総合優勝も「女王の意識ない」

[ 2018年3月20日 11:38 ]

W杯最終戦を終え、成田空港に帰国した高木美帆
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 スピードスケートのW杯今季最終戦(ベラルーシ・ミンスク)で、日本勢初の個人総合優勝と種目別女子1500メートル優勝のダブル快挙を達成した高木美帆(23=日体大助手)が20日、成田空港に凱旋帰国した。2月の平昌五輪では金、銀、銅3色のメダルを全て獲得し、休む間もなく今月の世界選手権(アムステルダム)でも日本勢初の総合優勝を達成。「今年1年、いろんな角度から見ても濃かったなと思うので、そういう時間を過ごしたことは凄く幸せなことだなと思います」と振り返った。

 初物づくし、記録ずくめのシーズンとなったが、W杯個人総合優勝については「今年はそこに向かっていたわけではない。あまり獲ったことに“やったぞ”という気持ちがあるわけではない」と控えめ。名実ともに“女王”となっても「私の中ではそういう(女王)意識はない。他の海外の選手も含めてレースで1、2回勝てたと言って、その人たちの力を上回れたとは思っていない。これからの時間が今年の成長の価値を決めていくのかなと思う」とあくまで謙虚だった。

 ようやく訪れるオフの過ごし方を問われると、「ゆっくりしたいなというのが本音」と穏やかの表情で語った。一方で「やはり地元(北海道幕別町)もそうなんですけど、お世話になった方に会いに行きたいと思っている。やりたいことであり、やらないといけないことだと思っている」。支援や応援してくれた人たちに、直接感謝の気持ちを伝えに行く考えを明かした。

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2018年3月20日のニュース