栄氏側“事実と異なる報道”に訴訟準備 至学館大学長明かす「訳のわからない風評被害」

[ 2018年3月15日 11:54 ]

告発状が内閣府に出された問題で記者会見し、質問に考え込む至学館大の谷岡郁子学長
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 レスリング女子で五輪4連覇を達成した伊調馨(33=ALSOK)が日本協会の栄和人強化本部長(57)からパワーハラスメントを繰り返し受けたとする告発状が内閣府に出された問題を受け、栄氏が監督を務める至学館大の谷岡郁子学長が15日、愛知県内の同大で会見を行った。

 谷岡学長は同大の学生やレスリング部員が誹謗(ひぼう)中傷にさらされていることに触れ、「訳のわからない風評被害で傷つけられている。心を痛めており、これ以上甘受できない」と会見を開いた経緯を説明した。栄氏に関する一部報道について、事実と異なるとの認識を示し、「重大な人権侵害、名誉毀損(きそん)と考えており、訴訟を準備している」と栄氏側が法的措置を取る構えであることを伝えた。前日には自宅療養中の栄氏と面会したといい「一時はろれつが回らないようなこともあったが、体力、気力も快方に向かっている」と栄氏の体調は回復に向かっていると明かした。

 質疑応答では一部報道で栄氏のパワハラ、セクハラ問題が取り上げられていることについて、そのような問題があったかと投げかけられたが「わかりません」と話すに留めた。

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