【玉ノ井親方 視点】栃ノ心 先場所優勝したという気負いあった

[ 2018年3月13日 09:00 ]

大相撲春場所2日目 ( 2018年3月12日    エディオンアリーナ大阪 )

大相撲春場所2日目 玉鷲(左)にはたき込みで敗れた栃ノ心
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 栃ノ心は動きが硬かった。右差しを狙っていたのを玉鷲に読まれ、逆に左からうまく攻められてしまった。おっつけ気味に左脇に入られ、左腕を押し上げられた。足の動きがそろってしまい、踏み込みも足りない。いまひとつ力が入っていない感じだった。ただ、それはケガの影響というよりも別の要因が大きかったと思う。序盤は誰でも手探り状態。体がまだ慣れていないということもあっただろうし、先場所優勝したという気負いも影響したんじゃないかな。ただ、そういうものも、取組を重ねていくごとに徐々に良くなっていくはずだよ。

 一方の玉鷲は最近、力を付けている印象。栃ノ心の立ち合いの狙いをうまく読んで、しっかり対処していた。相手の頭が下がった時にはたいたタイミングも良かった。今場所はどんな相撲を見せてくれるか楽しみだね。(元大関・栃東)

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2018年3月13日のニュース