関根花観 “姉弟子”Qちゃんの背中追う「似ていると言われ自信に」

[ 2018年3月12日 11:00 ]

女子マラソンの関根花観
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 名古屋ウィメンズマラソンで日本人最上位の3位に入った関根花観(22=日本郵政グループ)がレースから一夜明けた12日、名古屋市内で取材に応じた。初マラソン日本女子歴代4位の2時間23分7秒をマークしたニューヒロイン候補は、将来的な大目標として、尊敬する“姉弟子”のような日本記録の更新を掲げた。

 「男子は日本記録が出たので。今からデカデカとは言えないですけど、それを目指したい。まずは(2時間)20分を切るところから」

 指導を受ける高橋昌彦監督は、高橋尚子さんの指導に携わったことがある。国民栄誉賞ランナーはシドニー五輪の金メダルだけでなく、01年ベルリンで女子で初めて2時間20分台の壁を突破し、日本はおろか、当時の世界最高記録を樹立したことでも知られる。

 「監督は、高橋尚子さんが19分台を出したときもそばで見ているので、監督を信じてやるだけです」

 指導の合間に聞く昔話は「モチベーションアップにつながっている」と目を輝かせる。今大会前は、その憧れの人物から直接エールももらった。

 「(高橋尚子さんに)タイプが似ていると言われたのが、1番自信になっています。距離をたくさん走るところが、似ているんだと思います」

 42・195キロをまだ1本走っただけの荒削りな素材。とはいえ、能力が高くなければ、いきなりの好記録で、20年東京五輪代表選考レース「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」の権利をつかむことはできない。日本記録は05年ベルリンで野口みずきがマークした2時間19分12秒。Qちゃんの背中を追いかけ、長く破られていない記録に挑んでいく。

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2018年3月12日のニュース