歩夢、悪夢払しょく初優勝!「悔しさ晴らせた感じ」4回転成功

[ 2018年3月12日 05:30 ]

スノーボードUSオープン ( 2018年3月10日    米コロラド州ベイル )

優勝した平野歩夢(左)と2位の片山来夢
Photo By 共同

 ハーフパイプ決勝が行われ、冬季五輪2大会連続銀メダルの平野歩夢(19=木下グループ)が89・62点で初優勝した。片山来夢(22=バートン)が86・75点で2位、安藤南位登(20=尾瀬ク)は8位だった。五輪3大会で金メダルのショーン・ホワイト(31=米国)は出場していない。女子は平昌冬季五輪6位の松本遥奈(24=クルーズ)が78・75点で3位に食い込んだ。

 平野が1年前に大ケガを負った因縁の大会で借りを返した。昨年は4回転のダブルコーク1440で転倒して左膝と肝臓を負傷。この日はその大技をあっさりと決めて高得点を叩き出した。五輪で見せた4回転の連続技こそ出さなかったが「去年あんな思いをしたから(悔しさを)晴らせた感じ」と笑みを浮かべた。

 平昌から帰国後はハードスケジュールがたたり、テレビの生出演をキャンセルするなど体調不良に陥った。しかし雪上では不安は感じさせず「気合を入れて挑むというよりも、本当にスノーボードを楽しみながら臨むことができた」と貫禄を示した。今季最後の大会を優勝で締めくくり、21日に地元の新潟県村上市で行われる凱旋パレードにも一層弾みがついた。

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2018年3月12日のニュース