貴乃花親方、内閣府に告発 暴行事件調査と理事解任めぐり相撲協会に「重大な疑義」

[ 2018年3月9日 22:28 ]

大相撲の貴乃花親方
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 貴乃花親方が9日、部屋の担当弁護士を通じて報道各社にFAXで文書を送信。内閣府に対して告発状を提出したと発表した。

 「内閣府公益認定等委員会に対し、代理人弁護士を通して、公益財団法人日本相撲協会による本件傷害事件への対応が、事業の適正な運営の確保に重大な疑義を生じさせるものであることから、公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律に基づく立ち入り検査、質問及び適切な是正措置を求める勧告をしていただきたい旨の告発状を提出いたしました」と報告した。

 西十両12枚目の貴ノ岩(28=貴乃花部屋)が元横綱・日馬富士から暴行を受けた問題について調査が第三者機関によるものではなく、公正中立ではないと指摘。「調査にあたった危機管理委員会は、被害者の同意を得ることなく、被害者の具体的な診断内容を入手して報道機関に公表しています。さらに同委員会は、被害者の主張を聞く前に中間報告要旨を公表し、その後の最終報告においても重要な点で被害者の主張が全く反映されておりません」と事件の調査手法について批判した。

 また、自身の理事解任にも触れ、「法的には、解任事由に相当するような理事の職務義務違反になると認めることは困難」としている。

 続けて「私は、日本相撲協会の公益認定に関する監督権限を有する内閣府公益認定等委員会に対し、本日告発した次第です」と説明した。

 貴乃花親方は弟子の貴ノ岩が元横綱・日馬富士から暴行を受けた傷害事件の報告義務を怠ったとして史上初めて相撲協会の理事を解任された。また、日本相撲協会の元横綱・日馬富士の傷害事件に関する見解に関して、テレビ朝日の番組などで、危機管理委員会の発表とは見解が異なる部分があるなどと話していた。

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2018年3月9日のニュース