貴ノ岩 春場所出る!頭部の不安克服、十両残留へ7勝目標

[ 2018年3月9日 06:20 ]

大相撲春場所 11日初日

<貴乃花部屋朝稽古>夜が明けきらぬなか、朝稽古で体をほぐす貴ノ岩
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 元横綱・日馬富士から暴行を受けた西十両12枚目の貴ノ岩(28=貴乃花部屋)が、11日から始まる大相撲春場所(エディオンアリーナ大阪)に出場することが決定した。8日、部屋関係者が明かした。

 貴ノ岩はこの日、京都府宇治市の宿舎で朝稽古に姿を見せ連日の申し合いをこなした。幕内の貴景勝らと5番で4勝1敗。負傷した頭から当たることもできるようになった。稽古を再開してからここまで申し合いの番数は計13番。相撲勘が心配されており、前日の稽古後、師匠の貴乃花親方(元横綱)は「本人はやる気でいるし、内容も悪くないが、私が抑えている。万全で出ればいいし、気持ちは焦ることなくやらせないといけないなと考えている」と慎重な姿勢を見せていた。

 この日の朝稽古後は「何もお答えできません。ご勘弁ください」と話した同親方だが、午後に貴ノ岩本人と話し合い、問題視される体調面について確認。万全な状態ではないものの出場には支障がないと判断し、GOサインを出したとみられる。

 貴ノ岩は昨年10月に暴行を受けた影響で、九州場所、今年の初場所は2場所連続で全休しており、本場所の土俵は昨年9月の秋場所以来、3場所ぶり。今場所の番付は十両下位の西12枚目で、十両残留が一つの目標となる。6勝9敗以下ならば幕下転落が濃厚。7勝以上が必要だけに本当の戦いはこれから始まる。

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2018年3月9日のニュース