羽生結弦、尊敬しすぎて緊張する役者と対談「押すだけでなく引く演技」金言もらい感激

[ 2018年3月5日 21:35 ]

男子フリー、圧巻の演技を見せる羽生結弦(撮影・小海途 良幹)
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 五輪フィギュアスケート男子シングルを連覇した羽生結弦(23)が5日放送の日本テレビ「成功の遺伝史5」(月曜後8・00)で、自身の人生において大きな影響を受けた役者の名を明かした。

 羽生は子供のころから狂言師・野村萬斎(51)の大ファンで、野村が出演するNHKの教育番組「にほんごであそぼ」をよく見ていたという。

 平昌五輪のプログラムは萬斎が主演した映画「陰陽師」。萬斎は平安時代に活躍した陰陽師、安倍晴明を演じ作品は大ヒットした。右手人差し指と中指を顔の前に出し呪文を唱えるポーズは、羽生の演技冒頭の振り付けにも取り入れられていた。衣装も晴明をイメージしたものだった。

 15年8月に萬斎との対談が実現。羽生は「マジ緊張する。ヤバい。本当に緊張しているんです」と珍しく取り乱したが、萬斎は笑顔で「何でも聞いてください」と優しく声を掛けた。

 対談中には萬斎から「押すだけでなく引く演技。“見て見て見て”というためには、その分引いている部分があった方がより効果的に見える」と貴重な演技アドバイスが。「三番叟(さんばそう)」という演目中に3連続で跳ぶ場面を羽生の前で実演。1回目、2回目のジャンプは音を立てず、3回目は“バンッ!”と大きな音を立てて着地。羽生は「メリハリなんですね。最後の音がすごく映えます」と反応した。

 貴重な時間を過ごし「凄いなあ。俺、凄いところにきているなあ。恐れ多いです」と感激。「萬斎さんにお会いして、僕も僕なりの意味を持って演技をしたいと思った」と演技への熱い思いを語った。

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