渡部暁5位、W杯今季6勝目ならず 前半飛躍トップも後半距離で逆転許す

[ 2018年3月4日 23:13 ]

後半距離で力走する渡部暁斗
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 ノルディックスキー複合のワールドカップ(W杯)は4日、フィンランド・ラハティで個人第15戦が行われ、平昌冬季五輪個人ノーマルヒル銀メダルの渡部暁斗(29=北野建設)は5位だった。

 前半飛躍(ヒルサイズ=HS130メートル)で130・5メートルの142・3点でトップに立ったが、2位に20秒差をつけてスタートした後半距離(10キロ)で逆転を許した、7戦連続の表彰台を逃した。

 五輪後にW杯白馬大会で第6肋軟骨を骨折したと明かした渡部暁。2月24日の帰国時には少し痛みが残るというが「骨の一本や二本くれてやるという気持ちで戦った」と豪快に笑い飛ばしW杯への出場を明言していた。

 日本勢としては1992〜93年シーズンから3連覇した荻原健司以来2人目の総合Vに向け、強行出場したが、今季6勝目、通算15勝目はならなかった。

 五輪個人ラージヒル金のヨハネス・ルゼック(26=ドイツ)が飛躍の7位から距離で逆転し、今季2勝目、通算16勝目を挙げた。

 永井秀昭(岐阜日野自動車)は18位、渡部善斗(北野建設)は19位、山元豪(ダイチ)は25位、渡部剛弘(ガリウム)は26位、加藤大平(サッポロノルディックク)は34位だった。

 ▼渡部暁斗の話 ちょっと位置取りが悪くて上りで仕掛けが始まったときに(先頭と)離れた分を取り返せなかった。しょうがない。走り自体は五輪より良くなっている。

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