中村、ぎりぎりでMGC切符 瀬古リーダー、力走称えるも「東京五輪はもっと暑い」

[ 2018年3月4日 16:08 ]

2時間10分51秒で日本人トップの7位に入った中村匠吾
Photo By 共同

 20年東京五輪の男女代表選考大会「マラソングランドチャンピオンシップ」(MGC)の選考会を兼ねた、びわ湖毎日マラソンが4日、大津市皇子山陸上競技場発着で行われ、初マラソンの中村匠吾(25=富士通)が2時間10分51秒で日本勢トップの7位に入り、MGC出場権を獲得した。

 スタート前の正午時点の気温が15度という厳しい条件の下、中村は30キロ手前で先頭集団から遅れたが、粘り強い走りで日本人2位集団につける。36キロ過ぎで今井正人(33=トヨタ自動車九州)とともに前を行く窪田忍(26=トヨタ自動車)を抜き去ると、38・5キロでは今井を引き離して日本人トップに。競技場内に入るとMGC出場権の条件となるタイムを意識してスパートをかけ、ぎりぎりの2時間10分51秒でゴールに入った。

 レース後、「最後はぎりぎりだったけど、MGCの権利を獲得できて次の大会につながるいいレースができた」と喜び、ラスト1キロについて「ぎりぎりで(出場権を)逃したらもったいないので必死に走った」と振り返った中村。日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダー(61)は「よく粘ってくれた」と最後の粘りを称えながらも、「トップは(2時間)7分台。世界はそういうこと。東京五輪はもっと暑いので、これで暑いと言ったらきりがない」と指摘した。

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2018年3月4日のニュース