諸見里 2差4位の好位置、9年ぶり地元Vへ「応援で元気」

[ 2018年3月3日 05:30 ]

女子ゴルフツアー ダイキン・オーキッド・レディース第2日 ( 2018年3月2日    沖縄県南城市 琉球ゴルフ倶楽部=6558ヤード、パー72 )

ダイキン・オーキッド・レディース第2日 11番、バーディーパットを決める諸見里
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 諸見里しのぶ(31=ダイキン工業)が6バーディー、3ボギーの69で回り、首位の鈴木愛(23=セールスフォース)に2打差4位と好位置につけた。近年は肋軟骨炎など故障に苦しんでいたが、地元の沖縄で09年以来、9年ぶりの優勝を狙う。首位と1打差2位で、初日トップに並んでいた川岸史果(23=加賀電子)らが追っている。元賞金女王のイ・ボミ(29=韓国)は予選落ちした。

 地元・沖縄の太陽を浴び、諸見里が本来の輝きを取り戻した。気温20度近いポカポカ陽気の中、2日連続となる69をマーク。「地元のファンの皆さんからの応援は元気がもらえる。良い状態で臨めていると思う」と笑みがこぼれた。

 4つのパー5で確実にスコアを伸ばした。後半の7番では残り110ヤードからの第3打をPWでピンの根元にピタリと寄せて、この日6つめのバーディーを奪取。「ウエッジが楽に振れている。今後の武器になる」と大きくうなずいた。

 09年に年間6勝を挙げるなど通算9勝の実力者も、現在はノーシード。今大会はホステスプロとして主催者推薦での出場だ。不振の原因は13年頃から悩まされている肋軟骨炎。15年には引退も考えたほどだったという。翌16年は試合出場を7戦に絞り、整骨、電気治療などさまざまな治療に取り組んだ。現在もストレッチなどのケアは続けているが「体調はだいぶ良くなったし、体力もついてきた。(体のどこにも)痛みがないのは10年ぶりくらいかな」と言葉を弾ませた。

 見据えるのはもちろん勝利のみ。09年の日本女子プロゴルフ選手権以来、優勝から遠ざかっているが、仮に最終日に8年172日ぶりに優勝すれば、ツアー史上4番目のブランク優勝となる。また、今季から規約が改定され、優勝者には当該年度の出場資格と翌年度のシード権が付与される。シードを持たない諸見里にとっては“一獲千金”の大チャンス。「私は一打をも大事にしないといけない。ホステスプロとして何が何でも結果を残して、地元での開幕戦を盛り上げたい」と復活Vを目標に掲げた。

 【諸見里のこれまで】

 ☆05年 日本女子アマを制し同年プロ入り。プロデビュー戦の日本女子オープンで5位など、出場3試合で賞金ランク48位となりシード権を獲得。

 ☆06年 米ツアーと両立を図りながら、10月にはSANKYOレディースで初優勝を飾る。

 ☆09年 年間6勝を挙げ、賞金ランクは過去最高の2位。

 ☆13年 肋軟骨炎を発症。28試合中16戦で予選落ち、棄権1回と不振に陥り賞金シードを失う。

 ☆15年 アレルギー症状も発症。「花粉症がひどくてよく眠れなかった。焦りしかなかった」。肋軟骨炎も悪化し引退も考える。

 ☆16年 休養

 ☆17年 ツアー復帰を果たすも23戦中19戦で予選落ち、棄権は1試合。フジサンケイ・レディースの18位が最高成績。

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