美帆 世界選手権に出発 日本人初の総合Vへ再び戦闘モード!

[ 2018年3月1日 05:30 ]

オランダに出発前に笑顔で会見する高木美帆
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 平昌五輪のスピードスケート女子代表で金銀銅3色のメダルを獲得した高木美帆(23=日体大助手)が28日、成田発の航空機で世界選手権(9、10日)が行われるオランダ・アムステルダムに向けて出発した。日本が誇るオールラウンダーはわずか48時間の日本滞在でファンの熱い声援を受けてパワーを注入。日本人初の総合優勝を目指す舞台へと向かった。

 26日に帰国したばかりの高木美が休む間もなく次なる戦いへと向かった。出発前の成田空港で、「(平昌から一時帰国しても)行くところがたくさんあるのは分かっていた。もう少しいろんな人に会えればと思っていたが、シーズンが終わったら」と再び戦闘モードへと切り替えた。

 世界選手権は4種目総合で順位を決める最強オールラウンダー決定戦。高木美は昨年3位。日本勢として00年の田畑真紀以来、17年ぶりの表彰台となった。平昌五輪で低迷していたスケートニッポンに光をともした23歳には日本人初の優勝が期待されるが、「今まで張り詰めてやってきたのでレースを楽しめたら」と自然体を強調した。

 帰国時の空港や一般公開された五輪報告会では、予想外の光景に力をもらった。フィギュアスケートで2連覇を達成した羽生結弦に人気が集中することを想像していたのか、「以前は羽生選手のファンが多いと感じていたが、自分たちのことを見に来てくれた人もいた。勘違いじゃなければそう感じてうれしい」と笑顔で振り返った。

 五輪では団体追い抜きで最強布陣のそろうオランダを撃破して金メダルを獲得。今回は“敵地”でそのライバルたちと戦いを繰り広げる。北京五輪については言及しなかったが、9日の開幕へ向け「五輪は予想よりうまくいった部分が多い。この結果に甘んじるわけにはいかない。次のステップに向かっていけるようにしたい」と話す言葉に若きエースのプライドがにじんだ。

 ▽スピードスケート世界選手権 世界オールラウンド選手権の別称で女子は500、1500、3000、5000メートル4種目総合で順位を決める。短距離から長距離まで全ての距離で力が求められる。日本勢は女子が1990年の橋本聖子、男子は95、97年の白幡圭史の2位が最高。今大会では9日に500、3000メートル、10日に1500、5000メートルが行われる。

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