設楽悠太「狙っていなかった」も日本新 1億円ゲット!瀬古氏興奮「こんなにおめでたい話はない」

[ 2018年2月25日 11:35 ]

<東京マラソン>2時間6分11秒の日本新記録、日本人トップでゴールする設楽悠太
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 2020年東京五輪代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」出場権が懸かる「東京マラソン2018」は25日に東京都庁前〜東京駅前の42・195キロで行われ、設楽悠太(26=ホンダ)が2時間6分11秒(速報値)で2位に入り、16年ぶりに日本記録を更新した。ディクソン・チュンバ(31=ケニア)が2時間5分30秒で優勝した。

 従来の日本記録は高岡寿成の2時間6分16秒(2002年10月シカゴマラソン)。

 「今回は記録よりも勝つことを意識していたので、総合1位を獲ることはできませんでしたが、日本人トップを獲ることができて、うれしいです。前は見えていたんですが、あれが僕の限界でした。そんなに正直(記録は)狙っていなかったんですが、2時間9分以内を目標にやっていたので、とりあえず目標を達成することができて、よかったです」

 淡々と語る設楽に対し、並んでインタビューに応じた日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダー(61)は「やりました!本当におめでとう!16年ぶりですから。こんなにおめでたい話はないですね。これで一気に東京オリンピックに弾みがつきました。この記録をみんなが目標にしますから。今日は皆さんの応援のおかげで、みんな記録がよかったですから。2時間6分台が2人(井上大仁=2時間6分54秒)も出たことは(今まで)ないわけですから、歴史的偉業を皆、成し遂げたんです。凄いことです」と興奮気味に語り、大喜びした。

 設楽は日本新をマークし、日本実業団陸上競技連合からの褒賞金1億円をゲット。「最後まで『1億円獲ってこい』とコールを掛けてくれた方々がたくさんいたので、しっかり頑張ることができました」

 今後について聞かれると「今、ちょっと休みたいですね。次はまだ試合の予定がないので、3月は走らないです」と笑いを誘い「毎週のようにレース?土日に試合がないと、サボっちゃうので。土日に試合がある分、日頃の練習をしっかり頑張ることができているので、こうやって結果を残している要因は、土日の試合があるおかげだと思っています」と自己分析した。

 「足りないもの?今の練習は間違っていないと思うので、これからも同じ練習をすれば、必ず結果は付いてくると思います」とし「こうやって沿道からたくさん応援されるのは東京マラソンしかないので、沿道の方々の応援のおかげ。30キロ以降は走力じゃなく、応援の力で乗り切ったという感じですね」と感謝した。

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