ロシア“鬼コーチ”金銀もたらした ザギトワ&メドベともに指導

[ 2018年2月24日 05:30 ]

平昌冬季五輪フィギュアスケート女子フリー ( 2018年2月23日 )

女子フィギュアで1位となったザギトワと2位メドベージェワ(右)を指導するトゥトベリーゼ氏
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 ザギトワとメドベージェワの2人は、ともにエテリ・トゥトベリーゼ氏(43)に師事している。フィギュア界で「鉄の女」「氷の女王」の異名がある“鬼コーチ”。過去にはソチ五輪団体金メダルのリプニツカヤらも指導しており、練習の質と量を徹底して要求する厳しさで知られる。

 「練習で150%、本番で110%を」が口癖で、練習内容も超スパルタ。ザギトワに3回転を5連続で跳ばせたり、ジャンプに失敗した幼少期のメドベージェワをリンクの上で引きずり回し「(何度も転ぶほど)氷の上がそんなに好きならこれでどう!」と言い放ったという逸話もある。

 ソ連時代から「フィギュア大国」だったロシアだが、06年トリノ五輪後は不振が続いた。復活の裏には、プーチン大統領肝いりのトップアスリート養成学校「サンボ70」の存在がある。ザギトワとメドベージェワもここの生徒。学費は無料で週6日190人が練習。バレエ、ダンス、縄跳び、表現練習のほかに午前午後に90分間の氷上練習。グループ練習で競わせ徹底管理で鍛え上げる。

 その分、若手台頭が激しいのが特徴で、昨年のジュニアグランプリでもロシア勢が金銀銅を独占。鬼コーチと虎の穴が、復活を果たしたフィギュア大国を今後も支える。

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2018年2月24日のニュース