カー娘惜敗に藤沢「悔しい。その一言」、本橋「最後までポジティブに」

[ 2018年2月24日 00:06 ]

平昌冬季五輪 カーリング女子準決勝   日本7―8韓国 ( 2018年2月23日 )

平昌五輪カーリング女子準決勝 会見で涙する藤沢
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 平昌冬季五輪のカーリング女子は23日、準決勝が行われ、世界ランク6位の日本(LS北見)は同8位の韓国と対戦。最終第10エンドで1点をスチールして同点に追い付いたが、延長戦の末に7―8で敗れ、決勝進出はならなかった。24日に行われる3位決定戦で史上初のメダル獲得を狙う。

 【藤沢五月と本橋麻里 一問一答】

 ―感想は?

 本橋「終始韓国に押されていた試合でした。最初の3失点、その後の2失点…。どうしても2点を取らせてもらえなかった。最後は向こうの緊張が見られて、私たちにもラッキーが回ってきたというところが、8、9、10(エンド)だったのかなと思います。そこでカムバックできたことは、今まで培ってきた後半エンドの強さなのかなと思います」

 ―日本カーリング界で初めてのメダルに挑んだ試合だった。

 本橋「勝てばメダルというのは、ベスト4のチームの誰もが頭の片隅にあったと思う。それをいかにチームでコントロールできたかが、勝敗の分かれ道だったのかなと思う。試合前にそんなに緊張していたわけではないけど。コーチボックスは若干緊張してたかなと思います」

 ―試合の感想は?

 藤沢「悔しいです。言葉にすればその一言です。1エンド目に3点取られたんですけど、五輪はまあこんなもんかと、前向きに開き直ってやっていましたし、ショット自体もいいショットができていたので、まあ自分を信じてチームを信じていました」

 ―今日の試合は氷を読めていたか。

 藤沢「読めていたと思う。1エンド目の入り方が反省。そのエンド以外はアイスリーディングもできていたし、よくはいてくれていましたし、すごくいいゲームができたと思う」

 ―10エンドと11エンドの最後の気持ちは?

 藤沢「10エンド目はいい形ができて、いいタイミングでタイムアウトも取れたし、最後のショットもいい形で作れたので、相手に決められたら拍手だろうなという気持ちだった。半分負けたと思ったので、最後、はくのが遅くなったけど。ああ、負けたと思ったんですよ。11エンド目の相手のラストショットは、相当プレッシャーがかかる場面だったので、決めたスキップの選手を拍手したいです」

 ―韓国の印象。

 藤沢「予選1位で上がって来て、調子も良くて勢いもあった。特にスキップの方が、大会全体を通しても大会後半になるにつれて自信を持っているなと感じていた。それはショットに表れていた。本当に尊敬すべき点だと思う」

 ―10エンドに追いついた後の笑顔と、今の涙の意味は?

 藤沢「私もわたしもちな(吉田知)もボーっとしていて、はくのを忘れていた。夕梨花(吉田夕)にも“集中して”と言われて、あ、すいませんという感じでした。涙はただ悔しくて。自分なりにもいいゲームができたと思いますし、1エンド目は反省ですけど、そこからタイまで追いつけたのは、やってきたことが間違いでないことを証明できたと思う。ショットももう少し完璧にできたという思いがあったので、泣いてしまいました」

 ―明日もメダルをかけた重要な戦いが待っている。

 藤沢「正直まだ悔しいけど、明日が本当に最後なので。小さい頃から憧れた五輪という舞台で、3位決定戦というメダルをかけた試合ができるとは思ってもいなかった。自分に自信を持って、チームに誇りを持って戦いたいです」

 本橋「ステイポジティブという言葉をみんなに言ったんですけど、それがセミファイナルでもかなり効いていたと思う。試合の後に、(藤沢)さっちゃんにもみんなにも言ったんですが、明日試合ができるのはベスト4に残ったチームだけで、その他は見ているだけのそういう悔しいチームもあるんだよと声をかけた。まだ大会は終わっていなので、最後までポジティブに。私たちの良さはそこだと思っているので、ラスト一投まで戦いたいです」

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