暁斗、団体戦は4位 悲願金ならず無念「4年間で何も変わらなかった」

[ 2018年2月22日 21:00 ]

平昌冬季五輪 ノルディック複合団体 ( 2018年2月22日 )

金メダルに喜び記念撮影するドイツ代表の前をガックリと引き揚げるアンカー・渡部暁
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 平昌冬季五輪は22日、ノルディック複合団体を行い、前半飛躍(ヒルサイズ=HS142メートル)で3位につけた日本は、後半の距離(5キロ×4人)で4位に順位を落としてフィニッシュ。94年リレハンメル五輪以来の団体メダル獲得はならなかった。

 第1走者の渡部善斗(26=北野建設)は「全体的に悔しい気持ちはあるが、持っている力は出し切れた。結果を真摯に受け止めて次に進みたい」と前向き。今大会を集大成に位置づけていた第2走者のベテラン・永井秀昭(34=岐阜日野自動車)も「結果としては悔しかったが、このチームで戦えたことを誇りに思う」と充実の表情を見せた。

 チーム最年少の第3走者・山元豪(23=ダイチ)は2周目に失速。「僕のところで大きく離されてチームに迷惑をかけた。ジャンプ(前半跳躍)では貢献できたが、(後半距離と)2つ合わせてコンバインド種目。コンバインドの選手としては未完成だと感じた」と悔しそうに語った。

 今大会で悲願の金メダル獲得を目指していたアンカー・渡部暁斗(29=北野建設)は「“金メダルを獲る”とプレッシャーをかけていたが、結果的にソチと同じ。4年間で何も変わらなかったなという思いはある」と率直な胸の内を吐露。それでも「僕のレースを見て、コンバインドのレースの面白さが伝わってファンが増えてくれればうれしい」と前向きに話した。

 今季のW杯では5勝を挙げ、現在総合トップに立つ。「残り8戦を戦い抜いてクリスタルトロフィーを獲れるように頑張りたい」とW杯総合王者へ向けて気持ちを切り替えていた。

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