【石崎琴美 分岐点】カー娘、勝敗分けたショットの精度 原因は技術ではなく重圧

[ 2018年2月22日 10:10 ]

平昌冬季五輪 カーリング女子1次リーグ   日本4―8スイス ( 2018年2月21日 )

日本―スイス 第1エンド、ショットを放ち指示を出す藤沢
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 準決勝進出が決まりホッとしています。正直タイブレークがあることを覚悟しました。スイス戦はショットの精度の差が勝敗を分けました。複数得点を狙う場合はコーナーガードを置くのが常とう手段ですが、スイスはあえてコーナーガードを置かず、1投目からハウスの中に石を入れてきました。石をためないクリーンな展開を狙ってきたのです。

 相手が仕掛けてこないので、日本は攻めに行きました。しかし100点のショットを投げるスイスに対し、日本は50点のショットしかできず、徐々に相手の石がハウスの中にたまる苦しい展開になりました。ショットが乱れた原因は技術的な問題ではなく、重圧だと思います。1次リーグ突破が決まり、精神的にリセットされれば調子は戻るはずです。

 準決勝の相手・韓国は高い技術を持っていて、地元の応援を受けて気持ちも乗っています。ただ日本は1次リーグで勝っているのでいいイメージで臨めるでしょう。負けてもメダルの可能性は残ります。思い切りプレーしてほしいと思います。(02年ソルトレークシティー、10年バンクーバー両五輪代表)

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2018年2月22日のニュース