坂本花織 自己ベストで暫定首位「魔物に勝った」 会心演技にガッツポーズ

[ 2018年2月21日 12:49 ]

SPで自己ベストをマークした坂本は会心の演技にガッツポーズ(AP)
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 平昌五輪は21日、フィギュアスケートの女子ショートプログラム(SP)が江陵アイスアリーナで行われ、坂本花織(17=シスメックス)が、最終グループの一つ前の第4組の1番目、19番滑走者として登場。今年1月の四大陸選手権で記録した71・34点を更新する73・18点の自己最高をマークし、暫定トップに立った。

 演技後、坂本は「五輪という大舞台で自分の滑りができたことがうれしいです」と声を弾ませ「五輪は魔物がいるとよく言われる。とりあえず、その魔物には勝ったかな」と手応えを口にした。メダルの可能性については「30パー、いや、20%ぐらい。まだまだ上の人と戦えるレベルじゃない。自分と戦うことで精一杯」と控えめに話した。

 12日の団体戦フリーの冒頭、3回転の連続ジャンプが単発になり「最初が大事。絶対に跳ぶ」と話していた、その最初の3回転フリップ―3回転ト―ループを決めると、3回転ループ、最後のダブルアクセルも流れるように着氷。SP曲ベートーベンの「月光」を伸びやかに滑りきった。ジャンプを全て基礎点が1・1倍になる後半に組み込む挑戦的な構成をほぼミスなく演じ、演技後はガッツポーズも飛び出した。

 団体戦後に一時帰国し、国内で実戦を想定して調整を重ねこの日に臨んだ。前日20日の最終調整ではジャンプの成功率も高く「調子はいい方だと思います」と好調宣言も出ていた。

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