坂爪「スッキリ」5位入賞「ようやくオリンピックでいいレースができた」

[ 2018年2月18日 09:26 ]

平昌冬季五輪 ショートトラック男子1000メートル ( 2018年2月17日 )

男子1000メートル順位決定戦 滑走する坂爪
Photo By 共同

 男子1000メートルは、準々決勝を通過した坂爪亮介(27=タカショー)が、準決勝2組3着で回った順位決定戦で1着となり5位。男女を通じて日本勢の個人種目3大会ぶりの入賞となった。

 同日の準々決勝3組で3着だったものの、前の走者が失格となり繰り上がりで通過。準決勝2組は終盤のばらけたところを突いて3着に浮上し、決勝を逃したものの、順位決定戦へ回った。3人で争った順位決定戦は残り6周で先頭に立ち、そのまま逃げ切って1着となった。

 【坂爪と一問一答】

 ―5位入賞。

 「メダルを取っていないがB決勝(順位決定戦)でいいレースができた。そこに行くまでは難しいレースだった。拮抗したレベルで、思うようにいかないところもあったが、B決勝で勝ちきって、最後にスッキリできた」

 ―逃げ切った順位決定戦の最後の2周はどんな気持ちだったか。

 「自分の後ろが、イタリア、ロシア(OAR)の並びというのが良かった。粘れる残り周回で出た。粘り切れて良かった。準々決勝と準決勝は相手が強く、簡単ではなかった。チャンスが来たときに差し切るプランだったが差し切れなかった。もどかしかったが、最後にいいレースができた。ようやくオリンピックでいいレースができた。前回ソチ五輪は1000メートルと1500メートルで予選落ち。今回は5000メートルリレーで良くなかったので」

 ―世界のレベルをどう感じるか。

 「世界的に選手層に厚みが出てきている。そこを勝つのは難しいと思った。1000メートルに関しては、筋持久力が強ければ、もっと仕掛ける回数を増やせると思う。勝ち上がったメンバーを見ているとレース中に何度も(ペースの)スイッチを入れてくる。僕にはないと思った。そのへんは一貴(吉永)が持っている」

 ―男子5000メートルリレー予選では転んだ。

 「あれが悔しい。頭から離れない。一貴(吉永)のコメントを聞いて、いっそうそれを感じた。“足があまっていた”と聞いた。もったいないと思った」

 ―2大会連続で日本勢は男女ともに個人種目で入賞がいなかった。

 「他の国のレベルが上がり、日本はそれに置いていかれているように感じていた。どうにかしたいと思って練習をしてきた。目標はメダルだったけど、力を示せたと思う」

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2018年2月18日のニュース