土屋 日本新記録も10位、目標に届かず「力不足。情けない」

[ 2018年2月16日 05:30 ]

平昌冬季五輪 スピードスケート男子1万メートル ( 2018年2月15日 )

平昌五輪スピードスケート男子1万メートルのレースを終え、歓声に応える土屋
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 男子1万メートルで、土屋良輔(メモリード)は13分10秒31で10位だった。自身の持つ日本記録を1秒57更新。世界記録保持者で5000メートル銀メダルのテッドヤン・ブルーメン(カナダ)が12分39秒77の五輪新記録で初優勝した。ヨリト・ベルフスマ(オランダ)が12分41秒98で2位、ニコラ・トゥモレロ(イタリア)が3位に入った。

 自身の日本記録を塗り替えても、世界との距離を痛感するだけだった。スピードスケートの土屋は1万メートルを滑り終えると、終始渋い表情。13分10秒を切るという目標にも及ばず「力不足。情けない」と唇をかみしめた。

 今季はケガもあって勢いが停滞。五輪の出場枠を自力で獲得できず、ロシアのドーピング問題を受けた再配分で回ってきた出番だった。「何とか滑れても、この程度」と反省の言葉を並べた。

 練習ではこの日の上位選手同様に30秒台のラップで滑れているといい、成長している実感はある。その力を本番で発揮できるかが、今後の課題になりそうだ。「経験も心構えも足りていない」。23歳で迎えた初の五輪の苦い思いを、成長の糧にする。

 ◆テッドヤン・ブルーメン(カナダ=スピードスケート男子1万メートル)1万メートルと5000メートルの世界記録保持者。14年ソチ五輪代表を逃し、オランダから父親が生まれたカナダへ渡った。16年の世界距離別選手権1万メートルで2位。1メートル77、74キロ。31歳。

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2018年2月16日のニュース