【黒岩敏幸 分岐点】美帆 直線で欠いた伸び 修正は十分可能

[ 2018年2月11日 09:15 ]

平昌冬季五輪 スピードスケート女子3000メートル ( 2018年2月10日 )

平昌五輪スピードスケート女子3000メートル 滑走する高木美帆(手前)
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 3000メートルの5位は上々の滑り出しと言っていい。高木は1年前のプレ大会より約3秒速くなっている。オランダ勢が五輪に合わせてくるのは前回のソチ五輪と同じで、想定していた結果だろう。

 高木も3分59秒台を狙える力はあると思うが、全体的にラップタイムが0秒2〜0秒3遅かった。一番いい時に比べると、ストレートの伸びがやや欠けていた。右足を置く位置が体の中心から少し外れているのが気になったが、十分修正可能な滑りだ。

 本職の1500メートルへ向けては、練習のラップタイムがいいので、心配はしていない。ライバルは今回同様にオランダ勢になる。3000メートルではラスト1周で大きくタイムを落としたが、1500メートルも最後にどこまで耐えられるかがメダルの色を分けると思う。

 また、佐藤の8位は価値がある。速い入りから安定したラップを刻んでいた。金メダルを狙う団体追い抜きに向けて明るい材料だ。(92年アルベールビル五輪500メートル銀メダリスト)

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