宇野 団体男子SPで1位 日本悲願メダルへ好発進

[ 2018年2月9日 11:19 ]

<平昌五輪フィギュアスケート団体>日本チームの先陣を切って滑る宇野昌磨(撮影・小海途 良幹)
Photo By スポニチ

 平昌五輪は9日、午後8時から行われる開会式に先駆けフィギュアスケート団体・男子ショートプログラム(SP)が行われ、宇野昌磨(20=トヨタ自動車)が出場。ただ一人3桁となる103・25点をマークしてトップとした。表彰台を狙う日本は順位点で10点を獲得し、好スタートを切った。

 アレクセイ・ビチェンコ(イスラエル)が88・49点で2位、3位には81・66点でパトリック・チャン(カナダ)が入った。個人でメダルを争うネーサン・チェン(米国)は80・61点で4位だった。

 最終滑走者として、五輪初の演技に臨んだ宇野。冒頭の4回転フリップは着氷でバランスを崩して左手をついたが、慌てる様子はなし。4回転−3回転の連続ト―ループ、3回転半と流れるように着氷すると演技後は笑顔。他の選手がジャンプでミスを連発して得点を伸ばせなかった中、104・87点の自己ベストに肉薄する高得点を叩き出してみせた。

 前日8日の練習で、SPのビバルディ作曲「四季・冬」をかけ、4回転フリップをはじめ3つのジャンプをすべて着氷。練習後は「(気持ちの変化は)ないです。頑張ります」とだけ話して静かに闘志を燃やすと、この日早朝の最終調整ではジャンプは跳ばず、滑りをじっくり確認して出陣に備えていた。

 ◇フィギュアスケート団体戦 10カ国が出場し、種目ごとの順位点(1位10点、2位9点…10位1点)の合計で争われる。男子、女子、ペアのSPとアイスダンスのショートダンス(SD)の上位5チームがフリーに進出する。初めて採用された14年ソチ五輪では1位ロシア、2位カナダ、3位米国で、日本は5位だった。

続きを表示

この記事のフォト

2018年2月9日のニュース