【船木和喜 分岐点】さすが葛西選手 風の不運がなければ決勝でいい勝負できる

[ 2018年2月9日 08:15 ]

ジャンプを終え、カメラに向かってピースする葛西紀明
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 さすがベテラン葛西選手、と感嘆しました。札幌での最終調整は飛ばなかったようですが、一度頭をクリーンにして、平昌での5本(公式練習3本、試技と予選)で再構築した感じです。1本目は滑りのチェック。2本目は空中のテスト。公式練習3本目で全体を通しての確認。この日の2本も予選というより、最終チェックといった感じを受けました。

 飛距離より得点が良かったのは、風による影響でプラスをもらったから。つまり、不利な追い風でも距離が一定まで伸ばせたのは、手応えになると思います。平昌の追い風は、得点に反映されにくい斜め後方からや上方向からのものが多いようですが、風の不運がなければ決勝はいい勝負ができると思います。

 予選で最も良かったのは小林潤選手。踏み切りは遅れ、そのテンポを合わせるために空中でも動作が遅れたにもかかわらず101メートル。これは腰の位置がしっかり前に出ている証拠で、飛距離にはまだ伸びしろがあると思います。 (98年長野五輪スキージャンプ2冠)

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2018年2月9日のニュース