錦織 復帰2戦目でV、にじむ充実感「一戦ごとに良くなった」

[ 2018年2月5日 05:30 ]

テニス ダラス・チャレンジャー ( 2018年2月3日    米テキサス州ダラス )

復帰2戦目で優勝しトロフィーを持つ錦織
Photo By 共同

 男子テニスで世界ランキング27位の錦織圭(日清食品)が3日、米テキサス州ダラスで行われたツアー下部大会のシングルス決勝で158位のマッケンジー・マクドナルド(米国)を6―1、6―4で下し、右手首故障からの復帰2戦目で優勝を果たした。下部大会では10年以来のVで賞金1万8000ドル(約200万円)を獲得した。錦織は昨夏に右手首の腱を痛めて長期離脱。1月23日にツアー下部大会で戦列に戻り、第1シードで臨んだ今大会は5試合を勝ち抜いた。12日からのニューヨーク・オープンでツアー大会に復帰する。

 ツアー復帰に向け、錦織は自信と手応えを得た。下部大会ながら復帰2戦目で頂点に立ち、最高の形で“調整”完了。「今までの中で一番いい試合ができた。1試合ずつテニスが良くなっていた」と充実感をにじませた。

 第1セット、序盤をキープ。第4ゲームで初めてブレークに成功し「リラックスしてプレーできるようになった」と畳み掛けた。中盤からはリターンがさえ、右手首を利かせたフォアハンドで優勢に。ラリー戦でミスを誘って力の差を見せつけた。

 12日からはツアー大会のニューヨーク・オープンに参戦。完全復活にまだ遠いが右手首が順調なのは明るい材料だ。「なるべく早く自分のテニスを取り戻すことが一番の課題」と前を向いた。

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