理事候補選 貴乃花親方ら11人が立候補 2日投票

[ 2018年2月1日 19:44 ]

 日本相撲協会は1日、東京都墨田区の両国国技館で1期2年の任期満了に伴う役員候補選挙の立候補を受け付け、定数10人の理事候補に貴乃花親方(元横綱)や八角理事長(元横綱北勝海)ら11人が届け出た。定数を上回り、全親方101人による2日の投票(即日開票)に持ち込まれることが決まった。投票は5期連続。

 元横綱日馬富士関による暴行問題への対応を巡り、1月に理事を解任された貴乃花親方の当落が最大の注目だ。所属する貴乃花一門内の持ち票が少なく、劣勢とみられる。他の一門から協力を仰ぎ、票を上乗せできるかが焦点。貴乃花部屋ホームページでコメントし、度重なる不祥事を受け「この最中で行われる理事の改選の意味合いは、いままでにない特別なもの」などと記した。

 部屋の過去の傷害事件が発覚した春日野親方(元関脇栃乃和歌)も立候補。貴乃花一門から初出馬の阿武松親方(元関脇益荒雄)は「愛される、活力のある相撲界にしていきたい」と話した。同じく初めて立候補した芝田山親方(元横綱大乃国)は、「与えられた仕事を全うしていくだけだ」と冷静に語った。

 副理事候補には錣山親方(元関脇寺尾)や、復帰を狙う兄の井筒親方(元関脇逆鉾)に加え、藤島親方(元大関武双山)と花籠親方(元関脇太寿山)の4人が立候補。定数3人を上回った。無所属の錣山親方は貴乃花一門の支援を受けて初出馬となった。

 理事候補選挙の当選者は評議員会の承認を経て3月の春場所後に就任。新たな理事メンバーで理事長を互選する。

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2018年2月1日のニュース