貴乃花親方 相撲協会の現状に「大きな疑念」 理事立候補は「熟考した上での決断」

[ 2018年2月1日 13:53 ]

理事会に向かう貴乃花親方
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 日本相撲協会の理事候補選に1日、立候補を届け出た貴乃花親方(元横綱)はこの日、貴乃花部屋のホームページを更新。現在の心境を綴った。

 「本日、日本相撲協会理事に立候補いたしました。1月4日に理事解任の裁定が下り、皆様にはご心配をおかけいたしましたが、これまでの期間、私なりに今後の相撲界がどうあるべきかを熟考した上での決断です」

 このような書き出しで、立候補の理由を説明した。さらに「過去の反省を顧みない度重なる暴力事件や不祥事により、国民の皆様の期待を大きく裏切り、社会的な信用を損なった結果、組織としての公益性や透明性が大きく問われております」と、同親方から見た現状分析を明示した。

 後半では「相撲協会の現状を見てみると、社会的な責任を果たすよりも協会内の事情や理屈が優先され、公益性から逸脱しているのではないかという大きな疑念を抱いております」と持論を提起した。

 そして「しなやかに柔らかく強靱で何事にも耐えうる自由闊達(かったつ)な協会運営の執行を目指して邁進する、ということが、理事立候補に際しての私なりの所存でございます」と結んでいる。

 理事候補選は定数10に対して、貴乃花親方、八角理事長、春日野広報部長ら11人が立候補。2日に101人の親方による無記名投票で当選者が決まる。当選者は3月の評議員会で認定されれば、正式に理事となる。

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2018年2月1日のニュース