車いすテニス・上地に「エイボン女性年度賞」スポーツ賞、全豪女子複でV

[ 2018年1月30日 20:16 ]

「エイボン女性年度賞2017」スポーツ賞に選出された上地結衣(右)と選考委員の有森裕子氏
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 社会で活躍し、夢や希望を人々に与えた女性を表彰する「エイボン女性年度賞2017」の各賞受賞者が決まり、29日、都内で授賞式が開かれた。スポーツ賞には全豪オープンテニス車いすの部女子ダブルス優勝、同シングルス準優勝の上地結衣(23=エイベックス)が受賞した。

 上地は授賞式前日に帰国したばかり。日焼けした姿で駆け付け「女性を代表する歴史ある賞をいただき大変うれしく思います。近年、車いすテニスをはじめ、多くのパラスポーツで女子選手が活躍し、それに伴い競技を始める人が増えているように感じます。また、選手たちをサポートする方にも女性の方が増えてきており、今回の賞というのはそういった皆様の支えがあり、競技を続けてこられたからこそだと思い大変感謝しております。この賞をもとに、今年一年間、東京パラリンピック、そしてその先に向けてますます活躍できるように頑張っていきます」とスピーチした。

 また、プレゼンターを務めた有森裕子選考委員は「上地選手のプレー、意気込み、コメントの力強さから女性というよりは人間としての力強さを感じています。自分の持っているものをどれだけ生かせるか。『こんな技術があるんだ』『力が出せるんだ』ということを全身で表している上地選手に、この賞はもっともふさわしいと感じています」と祝福の言葉を述べた。

 同賞の大賞には、十和田市現代美術館館長でクリエイティブ・ディレクターの小池一子氏、教育賞には株式会社東横イン代表執行役社長の黒田麻衣子氏、芸術賞には映画監督・脚本家の荻上直子氏が選出された。

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