【玉ノ井親方 視点】栃ノ心、30歳でも体に張り まだ上狙える

[ 2018年1月28日 08:08 ]

大相撲初場所14日目 ( 2018年1月27日    東京・両国国技館 )

松鳳山(左)と張り合う栃ノ心
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 栃ノ心は表情に緊張感が出ていたけど、相撲は落ち着いていた。突っ張りながら前に出て、いなされた時に左を差して右からおっつけ。終始攻めていて、いい流れで取れたよね。

 場所前は股関節に不安を抱えていたようだね。でも、多少どこかが痛かったり、気になるところがあった方が、逆に時間をかけずに勝負を決めようとして、攻める相撲を取れることもある。今場所は途中まで鶴竜が引っ張り、それについていく形であまり重圧を感じずに取れた。12日目に逆転したけど、優勝を懸けた一番を2差で迎えられたのも精神的に大きかったと思うよ。

 大ケガをして幕下まで落ちた苦労人が、幕内で優勝したというのは本当に立派。30歳のベテランだけど筋肉質で体に張りがあるし、太い下半身も持っている。まだまだ、上を狙っていける力士だよ。(元大関・栃東)

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