【岡崎真の目】宇野 回転不足響く 平昌は失点抑えることが鍵

[ 2018年1月28日 10:08 ]

フィギュアスケート四大陸選手権最終日 ( 2018年1月27日    台湾・台北 )

四大陸選手権男子フリー、黄色の衣装を着て滑る宇野(撮影・小海途 良幹)
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 見た目では宇野の大きなミスは4回転フリップの転倒1つだったが、実際は大きな失点が2つあった。冒頭の4回転ループはきれいに着氷したように見えたが、回転不足と判定された。回転不足になると70%の基礎点となり、出来栄え評価も幾分減点となる。本来なら基礎点12点に加点がついて13〜14点が見込めるところ、5点以上を失った計算だ。演技全体も転倒を引きずったのか、少しおとなしめで、演技点もやや抑えられた印象だ。

 金博洋の勝因は得意のジャンプをきちっと決めたこと。4つの4回転ジャンプと2つのトリプルアクセルは全てに大きな加点がついた。連続ジャンプで小さなミスもあったが、まとまった演技で演技点も高い評価を得た。やはりミスを最小限に抑えた選手が上位に行きやすくなる。

 五輪では誰が金メダルを獲ってもおかしくない状況だ。難易度の高い構成に挑戦する男子はミスを覚悟の上で、いかに失点を少なくするかが大事になってくる。(ISUテクニカルスペシャリスト、プロコーチ)

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