国枝 3年ぶり9度目V、宿敵ウデ逆転「今回が一番うれしい」

[ 2018年1月28日 05:30 ]

全豪オープンテニス第13日 ( 2018年1月27日    オーストラリア・メルボルン )

全豪オープン車いすの部男子シングルスで優勝し、トロフィーにキスする国枝
Photo By ゲッティ=共同

 車いすの部男子シングルス決勝は国枝慎吾(33=ユニクロ)がステファン・ウデ(フランス)に4―6、6―1、7―6で逆転勝ちし、3年ぶり9度目の優勝を果たした。国枝の4大大会制覇は2015年の全米オープン以来。

 国枝が、右肘のケガで2シーズン遠のいていた4大大会の頂点に再びたどり着いた。ライバルのウデを逆転で下した瞬間、目を潤ませ「今回が一番うれしい。ケガで打ち方を変えて葛藤もあったがこれで実った」と胸を張った。第3セット第8ゲームと第10ゲームで合計3度のマッチポイントを握られたが攻めのリターンで挽回。タイブレークでは勝利への執着心で上回った。

 15年秋頃から痛みを感じるようになった右肘をリオ・パラリンピック5カ月前の16年4月に手術。その後も痛みが出て、コンディションが上がらないまま迎えたパラリンピックではシングルスで8強に終わり、3連覇を逃した。その後も結果が出ない日々が続いたが、フォーム改良などの地道な取り組みが実を結んだ。

 2月で34歳になるベテランは2年後の20年東京パラリンピックでの返り咲きを狙っている。「伸びしろはあるし自分自身に期待している」と、まだ老け込むつもりはないようだ。

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