栃ノ心の家族バンザイ!母・ヌヌさん万感「不断の努力の結果」

[ 2018年1月28日 05:30 ]

栃ノ心関の実家で大相撲を観戦し、初優勝に沸く母ヌヌさん(前列右端)と娘のアナスタシアちゃんを抱く妻ニノさん(左隣)ら
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 首都トビリシから約30キロ離れた、グルジア正教の大聖堂など世界遺産で知られるムツヘタ近郊の人口約1500人のゼグビ村の栃ノ心の実家では27日、母ヌヌさん(51)や妻ニノさん(30)、近所の住民らがインターネットの動画中継で観戦し、涙を浮かべて勝利を祝った。

 優勝が懸かった大一番。心配そうな表情の家族らは勝利の瞬間、拍手や万歳のポーズで喜びを爆発させた。時折途切れるネット環境の中で優勝を見守ったヌヌさんは「教会に通い、勝利を祈っていた。不断の努力の結果だと思う」と十字を切り感謝した。

 ニノさんは昨年11月に生まれ、栃ノ心とまだ会ったことのない娘のアナスタシアちゃんを抱いて観戦。「昨日の電話で“頑張ってください”と日本語で伝えたら、夫は“頑張る”と言っていた。勝てると信じていた」と話した。医師のニノさんは現在、育児の傍ら日本語を勉強中という。

 ▼ジョージア ロシアの南、トルコの北、黒海の東に位置する東欧の共和制国家。1922年にソ連に加盟し、91年に独立した。人口は約400万人。面積は日本の約5分の1に当たる約6万9700平方キロで、首都はトビリシ。宗教はジョージア正教など。公用語はジョージア語。寒暖の差が激しくワイン生産が盛ん。ワイン発祥の地と言われている。日本政府は15年にロシア語由来の「グルジア」から英語表記に基づいた現行名に呼称を変更した。大相撲の同国出身力士は現役の栃ノ心、十両臥牙丸のほか、引退した元小結黒海と弟の元三段目司海の4人。

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